進化するシャンパーニュ。職人たちが表現する土地の個性
Forbes Japanに連載しているコラム記事です。
「Les Artisans du Champagne」という生産者グループがある。直訳すると、「シャンパーニュの職人たち」。16のメンバーは、自分が所有する畑からワインを造る小規模な生産者で、それぞれが個性的で、今をときめく生産者ばかりだ。
2011年に同じビジョンを持った生産者により始まったこのグループは、毎年4月、シャンパーニュ地方の2つ星レストラン「レクレイエール(Les Crayeres)」で試飲会を開催。世界中からワイン関係者が押し寄せるほどの注目を集めている。
シャンパーニュの魅力のひとつは多様性だ。畑の個性、そこで育つブドウの性格、そしてワインを造る生産者の考え方もそれぞれであることから、結果的に様々なスタイルのワインができる。
このグループのメンバーは、個々の独自性を認め合いながら、「シャンパーニュは泡だけがすべてではなく、まずは、優れたワインがベースにある」という考えのもと、その土地の特徴を最大限引き出したワインを世に出したいという共通のパッションで結びつく。こうした思想のもと作られるワインを試飲することで、よりミクロなレベルでシャンパーニュの魅力に触れ、新しい発見があるかもしれない。
今回はその中から一押しの5生産者(Huré Frères, Pierre Paillard, J-M Sélèque, Pierre Péters, Savart)を紹介したい。
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