Radikon in Friuli, Italy
北東イタリアのフリウリ地方にある、「オレンジワイン」で有名なRadikonを訪問しました。ワイナリーは、スロヴェニアとの国境近くのOslaviaという村にあります。
Radikonは、いわゆる「オレンジワイン」で有名です。オレンジワインは、白ブドウの果皮を長い期間、ワインとともに漬け込むことにより(スキンコンタクト、マセラシオン)、果皮から風味を引き出します。これにより色も琥珀色のようなオレンジ色になります。
1995年、Radikonの前当主であるStanko Radikonさんが、初めてフリウリ地方でオレンジワイン造りを始めましたが、この醸造方法は、もともとは昔ながらのやり方で、フリウリ地方でも、特にローカルなブドウ品種であるリボラ・ジャッラの個性を引き出すためにおこなわれていました。Stankoさんは2016年に亡くなりましたが、いまは家族が彼の信念を引き継ぎ、ワイン造りを続けています。家族経営の少量生産のワイナリーで、世界中のワインマニアに人気があるため、手に入りにくいワインです。
ラディコンの畑は、全部で18ヘクタール。ワイナリー周辺の急斜面の丘に広がっています。オーガニック栽培(認証)の生産者です。ワイナリーのテイスティングルームからの眺めは圧巻です。
Radikonでは3つのタイプのワインを造っていて、今回は以下のワインを試飲しました。
(1) 「フレッシュ」スタイルの白ワイン: 10日間のスキンコンタクト。古い大樽で1年間熟成。亜硫酸は極少量を瓶詰め時に添加するのみ。
● Stlanik 2016: 80% Chardonnay, 20% Friulano
(2) 「オレンジ」ワイン: 3~4ヶ月間のスキンコンタクト。古い大樽で4年間熟成したあと、2年間瓶熟成してからリリース。亜硫酸の添加はゼロ。
● Oslavje 2011: 60% Chardonnay, 40% Sauvignon。 非常にアロマティックで、凝縮された、オレンジの皮やドライ・アプリコット。
● Jakot 2011: 100% Friulan. Body and weight
● Ribolla 2011: 100% Ribolla Gialla. Balanced with acidity and confit citrus fruits.
(3) Red wine: 2ヶ月間のスキンコンタクト。小樽で5年間熟成。
● Merlot: pale Ruby color. Elegant with raisons fruits. .
● Pignoli: local grape variety with high tannin. Structured.